棧敷女房御返事

執筆年:弘安四年
真筆あり
或建治四年 白きかたびら布一切給了んぬ。  法華経を供養しまいらせ候に、十種くやうと申し、十のやう候。其の中に衣服と申し候はなにゝても候へ、僧のき候物をくやうし候。其の因縁をとかれて候には、過去に十万億の仏をくやうせる人、法華経に近づきまいらせ候とぞとかれて候へ。あらあら申すべく候へども、身にいたわる事候間、こまかならず候。恐々謹言。 二月十七日 日 蓮 花押 さじきの女房 御返事