大学三郎御書
執筆年:弘安元年
真筆あり
いのりなんどの仰せかうほるべしとをぼへ候はざりつるに、をほせたびて候事のかたじけなさ。かつはしなり、かつは弟子なり、かつはだんななり。御ためにはくびもきられ、遠流にもなり候へ。かわる事ならばいかでかかわらざるべき。されども此の事は叶ふまじきにて候ぞ。大がくと申す人はふつうの人にはにず、日蓮が御かんきの時身をすてゝかたうどして候ひし人なり。此の仰せは城殿の御計らひなり。城殿と大がく殿は知音にてをはし候。其の故は大がく殿は板東第一の御てかき城介殿御てをこのまるゝ人也。