現世無間御書

執筆年:建治三年
真筆あり
 或はくびをきり、或はながされば、ととかれて、此の法門を涅槃経・守護経等の法華経の流通の御経にときつがせ給ひて候は、此の国をば梵王・帝釈に仏をほせつけて他国よりせめさせ給ふべしととかれて候。  されば此の区には法華経の大怨敵なれば現世に無間地獄の大苦すこし心みさせ給ふか。教主釈尊の日蓮がかたうどをしてつみしらせ給ふにや。よもさるならば天照太神・正八幡等は此の国のかたうどにはなり給はじ、日蓮房のかたきなり。すゝみてならわかし候はんとぞはやり候らむ。いのらばいよいよあしかりなん、あしかりなん。恐恐謹言。 二月十三日 日 蓮 花押 御返事